初日の土曜日は、午前中に恒例の買い出しを行なったあとは、部屋でダラダラと過した。筋トレなど、あまり精力的にはやらなかった3日間だったように思う。晩ごはんは、フライドポテトや煮豚、餃子の皮のピザなど、酒が進みそうなものを細々と並べるラインナップにした。あと野菜としてミネストローネ的なスープも作った。こういう欲張りな献立を組み立てるようになったのだから、夏の食欲減退からは完全に脱却したのだな、ということを実感した。まあわりと暑い3連休ではあったのだけど。
この夜に、髪を黒くする処置をファルマンにやってもらう。夏を経て、さらには実は半月ほど前に職場でコロナが流行ったのだけど、その際に週末に合わせて僕も体調を崩し、週明けにはまあまあ回復したものだから結局タイミングを逸して病院には行かなかったのだけど、振り返ってみればやはりあれはコロナだったんじゃないか、という症状があって、それも関係しているのか、髪がだいぶ傷んだ感じになっていたこともあり、金髪もずいぶん続いて飽きてきていたので、このあたりでひとつ仕切り直しとして黒に戻すか、となったのだった。結果、まあ実に黒い。僕は地毛がまあまあ茶色いので、こんなにも黒い状態というのは自然じゃなく、だいぶ違和感がある。黒髪戻しといっても、茶髪的なテイストのやつも売っていたのだが、今回はなんとなくしっかり黒くなるものを選んだのだった。仕上がりとして満足しているかどうかで言えば、ちょっとだけ後悔している。何日かすれば、もうちょっと穏当な色味になるだろうか。あるいはここから少しだけ髪が伸びたくらいのタイミングで、年内には再び脱色するかもしれない。42歳のくせに落ち着かないことだな。
翌日の日曜日には、久々にカラオケに繰り出した。本当はこれも半月ほど前の予定だったのだが、行くはずだった週末というのが、ちょうどその「十中八九コロナ」の週末であったため、予約をキャンセルするはめになっていた。その雪辱としてようやく行けた次第である。ちなみに今回もポルガだけ別室で、あとの3人で一室というスタイル。3時間唄う。僕の唄った曲は順番に以下の通りである。「黒ネコのタンゴ」(皆川おさむ)、「ファイティングポーズはダテじゃない!」(Berryz工房)、「大スキ!」(広末涼子)、「わたしの一番かわいいところ」(FRUITS ZIPPER)、「だれかが風の中で」(上條恒彦)、「いつでも夢を」(橋幸夫・吉永小百合)、「押忍!こぶし魂」(こぶしファクトリー)、「付き合ってるのに片思い」(Berryz工房)、「それもいいね」(Wakeys・こっちのけんと)、「かわいいだけじゃだめですか?」(CUTIE STREET)、「倍倍FIGHT!」(CANDY TUNE)、「人として」(海援隊)、「チョット愚直に! 猪突猛進」(こぶしファクトリー)、「宙船」(TOKIO)、「笑ったり転んだり」(ハンバートハンバート)。数えてみれば全15曲で、だいぶ唄ったものだ。皆川おさむ、上條恒彦、橋幸夫は追悼歌唱。広末涼子は言わずもがなだろう。前回は「Majiで恋する5秒前」を唄ったが、歌詞を見ると「大スキ!」はダーリンとのドライブ中の話なので、こちらのほうが適しているのだった。適しているってなんだろうね。あと今回はアイドルソングを多く唄った。平成のハロプロと、令和の最近のやつ。我ながら趣味が分かりやすいなと思う。愉しかった。急な「宙船」は、その前にピイガが「ブラザービート」や「カリスマックス」などsnowmanを唄い、映像がプロモーションビデオだったりしてとても愉しかったので、彼らが決してこんなことになりませんように、という祈りを込めて唄った。前回の「チキンライス」や「世界にひとつだけの花」とほぼ同じ趣向である。最後のハンバートハンバートは、言うまでもなく「ばけばけ」の主題歌。はじめから唄う心積もりで来ていたのだが、実は序盤にファルマンに唄われてしまい、残念だなあと思っていた。でもファルマンが唄ってから2時間くらい経ってるから別にいいだろ、と思ってやっぱり最後に唄った。夫婦デュオの曲なんだから夫婦で唄えばいいじゃないかという話だが、決してそうはせず、それぞれがひとりで唄うというところがわれわれらしいな、と思った。ともかく愉しいカラオケだった。カラオケ、行くたびにもっと頻繁に行って喉を鍛えたいと思うのだが、なかなかそうはならないのだった。
晩ごはんは今年初の煮込みラーメン。ちゃんぽん味。煮込みラーメンのちゃんぽん味なんて珍しくていいな、と思って選んだのだが、いざやってみたら、ちゃんぽんが野菜たっぷりの具沢山なのは普通のことなので、鍋とラーメンが合体した愉しさという、この商品の魅力が、いまいち発揮できていないんじゃないかな、ということを思った。もちろんおいしかったけど、これは各自のちゃんぽんをひとつの鍋で供しただけのことだな、と思った。
明けて最終日の今日は、家でのんびりと過した。サブスクでアニメなどを流しながらミシンを踏むという、なんだかんだでこういう時間がいちばん大事だな、としみじみ感じるような過し方をした。さすがは3連休。心にゆとりがある。
昼ごはんを少し遅めにして、13時過ぎにスタートの出雲駅伝の中継を眺める。毎年のことながら、コースがあまりにも身近でおもしろい。事前に知らされていなかったのでもちろん気付かなかったが、あとから送られてきた映像によると、沿道に立って応援していた義父母も一瞬映ったらしい。イオンのあたり。なんと身近な話であろう。
晩ごはんは鶏肉のすき焼き。軽めに炊いた新米とすき焼きの組み合わせが、酩酊するほど美味しかった。近ごろ、ごはんが本当においしく思えるようになってきた。スーパーでの買い物も愉しい。ようやく人間としての暮しが戻ってきたな、と思う。いい季節だ。