GW後半の前半

 3日の午前に帰省した。2日は天候が荒れて、ポルガの遠足が中止になったのだけど、3日もそれが引き続いていて、最寄り駅に行ってみたら在来線が遅延していて、新幹線の発車時刻に対してどぎまぎした。GWの、ひと月前の予約開始時にやっと取ったチケット、指定席を失ったらつらすぎる。結局なんとか間に合い、事なきを得た。
 新横浜で下車後、いつものようにあざみ野駅まで母に迎えに来てもらい、実家にたどり着く。昼ごはんは家で食べた。家には祖母と叔父もいた。
 今回の帰省は2泊3日であり、なるべく堪能しようと考えていたが、いざ来てみたら、移動日の午後にアグレッシブにどこかへ出掛ける気にもならず、結局だらだらと、なにをするでもなく過ごした。途中で僕とファルマンだけで出て、電器屋に赴き、母の日のプレゼントとして実家用の無線LANの装置を買った。これまで実家にはそれがなく、母自体はそこまで必要としている感じはなかったのだけど、なにしろファルマンも僕もタブレットを持つようになったので、母の日にかこつけて購入し、設置した次第である。これにより実家でパソコンに頼らずともネットが自由にできることになった。1年間で5日ほどだけ便利になった。よかった。
 夕方になり、義兄と姪と甥がやってくる。正月から5ヶ月しか経っていないので、さすがの子どもたちでもそれほどの変化はない。姉は、なんと安室奈美恵のコンサートに行っているとのことだった。それまでそうでもなかったくせに、引退発表以降、急にファンになったそうである。姉らしいことだ。晩ごはんはド定番の手巻き寿司。それなりの人数が食べる献立として、とにかくそれが楽なんだと思う。もちろんおいしかった。
 次の日は、今回の帰省のメインイベントとして、祖母の卒寿の祝いをする。僕の出張によって夏ではなくGWの帰省にすると母に伝えたら、今年は祖母の卒寿の祝いをする計画があり、お盆は祖母は山梨に居がちなのでGWならば逆にちょうどいい、という話になり、それで本来ならばさすがにGWには顔を出さない叔父も召喚されて、一族で集まって祝うことになったのである。これにあたり、姉とプレゼントのことを話し合うともなく話していて、でも祖母にはもう物欲などあまりなくて(当然だろうとも思う)、なににするかまったく思い浮かばず、準備しないまま当日を迎えた。それで結果的に、豪華な花束ということになった。物を欲しがらない人へのプレゼントとして、花束の救いったらない。この世に花束というものがあってよかった。
 お祝いは港北ニュータウンの、ちょっとリッチな中華料理屋で行なわれた。ちなみにランチである。個室で、円卓で、回転台で、おお、と思った。とてもちゃんとした、お祝いらしいお祝いの席なのだった。料理はもちろん美味しく、祖母も喜んでいた。それはそうだ。卒寿の祝いを、子と、孫と、ひ孫にしてもらったら、それは嬉しかろうよ。
 お祝いを終えて帰宅したあとは、子どもたちがNintendo switchなどをするのを眺めながら、のんびりとした。もちろん僕は眠りもした。ちなみに言えば昨日だって夕方に寝た。日中に行動をして、帰宅後に夕飯まで時間があれば、僕はまず寝る。寝ないと持たない。昼が豪華な中華で、まだそれほどお腹がすいていなかったので、晩ごはんはつけ汁に多少の肉や野菜を入れた素麺を提案し、採用される。それをまた一族で食べた。無事に卒寿が祝えてよかった、という1日だった。夜はポルガが姉一家の家にお泊まりした。