変則的に、土曜日が出勤で、月曜日が休みだった。久しぶりの平日休みに心が浮足立ち、そうなるとやっぱり四季荘かなあ、と思った。常連向けの、内輪ウケのイベント情報ばかりがラインに届いて白ける、ということを前に書いたが、やっぱり稀有な平日の休みを満喫しようと思うと、パッと四季荘が思い浮かぶのだった。しかし結果的に、今回は行かなかった。したいことが多くあったのと、あとはなにより億劫さが勝った。こういう外出に関し、億劫さを勝たせてばかりいるとあまりよくない気もするので、そのうち帳尻を合わせようと思う。やはり、春が来ないことにはな。
月曜日は1月31日ということで、今月いっぱいという期間で、オミクロン株による感染拡大を理由に休校となっていた娘たちも、その最終日として家にいた。そうなのだ。せっかくの平日休みといいつつ、子どもが家におったのである。それもまた、いくらかはサウナに繰り出す意欲を削いだかもしれない。もっともサウナに行くつもりだった午前、家にいて子どもの世話を買って出たわけでもない。「休校中は自宅で、登校したかのように、なるべく時間割に沿って学習をしてください」という、おととしから続く、両親ともが外に働きに出る家庭を憤死させる学校からの要請を、この期間ファルマンは持ち前のアレ(アレとしかいいようがないアレである)によってかなり忠実に遵守しており、この日も午前中いっぱいは子どもを机に向かわせていた。
なので僕は心置きなく、部屋でしたいことをした。主に縫製だ。土曜の夜から月曜日まで、そこまで没頭したわけでもないが、それなりにいろいろ縫った。それはそのうち「nw」などに投稿しようと思う。
午後は家族でNintendo switchをして遊んだ。さらっと書いたが、実は数日前に、とうとう買ったのだった。これをいちばん喜んだのは、前から欲しがっていたポルガであり、そのポルガも、「どうして?」と不思議で仕方ない様子だったが、どうしてこのタイミングで買ったかといえば、まあ休校で時間を持て余し気味というのももちろんありつつ、なんといっても岸田のおじさんからのお金に拠るところが大きい。配る前、現金だ商品券だとなんやかんや論議され、「じゃあ自治体の判断で全額現金でもいいよ」と国が折れる形になり、しかしそのあと、「子育て関連にのみ使える商品券」という謎のその券の、そもそも実体を見たことがない、もちろん我が自治体でも、年末5万(×2)、年始5万(×2)と現金で振り込まれた、例のお金である。これに関しては、前回の一律給付金とは意味合いが違うのか、「貯め込まずに消費して社会を動かせよ」みたいなことは、そこまで世間でいわれていないが、しかしまあ、望外の収入であり、望外の収入は、望外の収入でもない限りなかなか買う気にならないものを買うべきだろうという心理から、クリスマスプレゼントの電子辞書であったり、ミシンであったり、そして今回のswitchであったりを、購入したわけである。偉い。ちゃんと消費して、偉い。すごく偉いから、もう6回くらいくれないだろうかと思う。switchは、とりあえず最初のソフトとして、「スーパーマリオブラザーズ U デラックス」を買った。2次元の、とてもオーソドックスなスーパーマリオ。数日の吟味の末、結局これだろう、と選んだ。結果として、やっぱり正解だったろうと思う。ピイガの操作するキャラクターが、ピイガの動きそっくりに、無駄に動き、穴に落ちて、すぐにゲームオーバーになるので、みんなで大笑いしながら愉しんでいる。
夕方になり、雨上がりだったため空気が澄んで、山がとてもきれいだったので、子どもを連れて散歩に出る。散歩というか、子どもたちは自転車で、僕はトレーニングウェアに着替えてジョギング。気持ちがよく、体は熱くなったが、こういうとき体が熱くなっても指先なんかは冷たいままなのだと知った。指が、かじかむのレベルを超えて、あまり動かないくらいまでに凍りついた。そういえばジョギングの人たちは手袋をしているよな、と家に帰ってから思った。
晩ごはんは餃子。最近カステラを作るので(実はこの日も焼いた)、家に強力粉があり、久しぶりに皮を手作りしようかなー、とも思ったのだが、買い物で大判の皮を見つけ、それが本当に僕好みの、大きくて分厚い皮だったので、これでいいやとなった。包んで焼いたところ、ひとつを食べるのに3口くらいを要するような、理想的な大きさに仕上がり、満ち足りた気持ちになった。