週末日記ブログの様相

 土曜日は公園に繰り出す。平日に雨が降り、桜がまあまあ散ってしまい、やっぱり先週が今年の花見のピークだったんだなあと思ったが、今週も意地のように決行した。とは言え今週は花見メインではなく、公園の近くにある図書館やショッピングセンターのほうを主目的として、桜の名所としての下調べなんかは一切せず、「まあ桜の木がぜんぜんないってことはないだろ」くらいの気持ちだった。そして実際に行ってみたら、「まあ桜の木がぜんぜんないってことはなかったな」くらいの桜の木具合で、それもわりと葉っぱが出てきていて、そのためほとんど花見ではなく、単なるいい気候の外ごはんといった風情になった。まあそれでもぜんぜんいい。先週は家で作ったおにぎりだったが、今週は近所の店で買った総菜パンを食べた。これもよかった。あと今回の公園では、先週は持っていくのを忘れてしまった(結果的に山の勾配でそれどころではなかった)バトンをちゃんと持っていき、ひとしきり回した。水泳で目下にわかに運動熱、筋トレ熱が高まっているのだが、クロールとバトンは、腕力と肩甲骨の柔らかさが大事という点で相乗効果が望めるのではないかと睨んでいる。俺は世界初の水中バトントワラーになろうかな。食後に公園でしばし遊んだ後、主目的である図書館やショッピングセンターを済ませて帰った。
 夜にファルマンに髪の世話をしてもらう。伸びて、もさくなっていた襟足を切ってもらい、そのあとヘアカラーをやってもらう。今回はけっこう間が空いた。今年初めてじゃないか。もう内側はすっかり黒くなっていた。このままイジらず黒へ戻すか、あるいはやはり染めるか、長らく方向性が決まらずにいたのだった。もちろん希望としてはいつだって染めたいのである。しかし抜け毛が多いように思えたり、生え際が後退したように思えたり、またいつものようにそんな強迫観念にさいなまれて、踏ん切りがつかずにいた。しかし生え際はよく見たら後退してなかったし(おでこがぎょっとするほど広いのは子どもの頃からであり、本人なのだからいい加減に慣れればいいものを、頭髪に関する悲観主義から頻繁にぎょっとしてしまう)、抜け毛もよく見れば茶色いのが抜けているだけで、要するにそれは前回や前々回など、だいぶ前に染めた頃からある古い毛が寿命で抜けているだけだろうと捉え、いよいよ染めるほうへ舵を切ったのだった。使った薬剤はいつもの明るいベージュ。手を出したことのないアッシュ系を試してみようかとも思ったが、やはりなんとなくキャラに合わないような気がしてやめた。外側の茶色い部分と内側の黒い部分で、すごく明るい茶色とそんなに明るくない茶色のツートンのようになってしまわないかと不安だったが、わが家の専属美容師がいいようにしてくれた。よかった。いざやってみたら、そのままの黒髪より、ちょっと染料とか施したほうが、もしかしたら髪の表面が荒れているということなのかもしれないが、全体的にペタリとせずふわっとなって、ボリュームが出る感じがあったりもする。次は憶病にならず然るべきタイミングでやろうと思う。
 明けて今日は雨模様。先週ピイガとプールに行き、次の「パパとプール権」はポルガに移行していたわけだが、「それは次に行くときはポルガと行くというだけの話で、別に今週と決まったわけではない、毎週どちらかとプールに行くわけではない」ということを、さんざん伝えていたのだけど、いざ週末になってみたらポルガはプールに行く気満々になっていて、仕方なく「宿題を済ませたら」という条件で行くことになった。どうも言い聞かせながら、「毎週どちらかとプールに行くわけではない」の部分が伝わってない感があったが、やっぱりぜんぜん伝わっていなかった。でも普通ならグダグダと時間を空費する宿題をパッと済ませたので、午前中に連れて行ってやった。ポルガはこれまでビート板を持ってただバタ足で泳ぐだけだったが、きちんと腕を回してのクロールの練習を始め、息継ぎもほどほどにできるようになった。十全に呼吸ができているわけではないようで、息継ぎ2回分くらいの距離を泳いだら限界が来てしまうが、曲がりなりにもクロールの形で10メートルほどは泳げるようになった。いいんじゃないかと思う。ポルガとのプールは、ピイガとのプールよりは、完全に気が抜けないわけではないので、合間で僕もそれなりに泳げた。次は権利がピイガに移動する。しかし毎週どちらかとプールに行くわけではない。
 帰宅して昼ごはんは、今年初の冷やし中華。その年初めての冷やし中華は、店先で麺が売られているのを見て、見切り発車で実行してしまい、そうして適当に作る冷やし中華はあんまり美味しくなく、その年の冷やし中華への印象が悪いものになってしまう、ということが多々あるが、今年はきちんと準備をしてこけら落しができた。冷やし中華の肉気としてはハムがメジャーだけど、ハムが肉気を担う冷やし中華なんて実は美味しくないと思う。麺となじまないし。煮豚とか、鶏ささみをほぐして調味したやつとか、そういうのじゃないと駄目だ。あと卵を温泉卵にしていた時期が僕の中にもあったけれど、卵はやっぱり錦糸卵のほうがいいという結論に至った。そして錦糸卵はちゃんとプールに行く前に作って、冷蔵庫で冷やしていたのだ。だからとても美味しくできた。よかった。もっとも冷やし中華についてそんなこだわりを語っておきながら、僕の皿にはキュウリが入らないので、たぶん一般的にはダメなんだと思う。
 午後は部屋の模様替え。トルネコの不思議なダンジョンか、というくらいに繰り返される模様替え。内容を精細に語っても仕方ないが、今回は子どもたちの学習机をああして、本棚をああして、タンスをああした。本棚とタンスをああするのはなかなかの大事業だったが、おかげでだいぶいい具合になった。プロペ家の配置はいよいよ完成に近づいたと思う。そう言いながらまたすぐに「模様替えをした」って言うような気もする。