土曜日の午前、とても久しぶりにイオン岡山へと繰り出す。1年にいちど行くか行かないかくらいのペースでしか行かない。行くとそのたびに、駐車場の料金設定が甘くなっている気がする。とうとう休日でも無条件で最初の1時間無料になった。切迫してるのか。
今回わざわざここへやってきたのは、ピイガのランドセルを物色するためだ。ひとり目のときより熱が低いと言っておきながら、なんだかんだで毎週末こうしてラン活してしまっている。とっとと済ませてしまいたい。先日ネットで「これなんていいんじゃないか」となったものがあって、しかしこれまで行った店には当該の商品が置いていなかったので、イオン岡山なら売り場がたしか大きかったし、あるんじゃないかと期待をしていた。ところが結果として置いていなかったし、ランドセル売り場が大きいというのも勘違いで、拍子抜けの収穫に終わる。ピイガは色とりどりの商品が並ぶ売り場に行くと、必ずラメラメのピンクや水色やラベンダー色に目を奪われて、こちらが試着を求める茶色や小豆色を忌避するようになるので、なんかもう売り場に連れてこないほうがいいんじゃないかという気がしてきた。このままだとさんざんかわいらしいものを見せられた挙句、ピイガの希望にそぐわないものが強制的に与えられる、ということになりそうだ。だってラメラメのラベンダーはダメだろう。小豆色がいいよ。6年間のトータルで考えて、本当にそれがいいと思う。そして幼稚園年長の幼女にそれを理解してもらうのは不可能である。ここがラン活の難しさだ。なんださっきからラン活って。阿呆か。それにしてもランドセルの値段は、イオン岡山の駐車料金設定が年々下がるのに対して、こちらは年々上がっているのではないか。どうも売り場全体の値段設定が、わずか3年前のポルガの時より、じわじわと上がっている気がする。気がするというか、確実だ。でも仕方ないことか。子どもの数がじわじわ減っているんだもんな。売れる全体数が毎年減る以上、売上高をキープするにはひとつひとつの値段を毎年上げるしかないんだろう。切ない。人口減少社会の、じわじわとした切なさを垣間見た。
ランドセル選びが不発に終わったあとは、それ以外の細々とした用件もことごとく不発で、さらにはモール内移動の疲労感も出てきたため、長居せずに帰ることにした。イオン岡山ってなんかいつもこんな感じで、そしてまた1年くらい行かないのだった。
昼過ぎに帰宅。ざるうどんで昼ごはん。そのあとは各自めいめいに過す感じだったので、僕は夕飯の下拵えを済ませ、フィットネスジムに行った。アクティブ。
晩ごはんはそぼろ丼。そぼろ丼、簡単だし、あらかじめ作っておけるし、子どもは喜ぶし、鶏のひき肉(むね)は安いしで、最強の献立なんじゃないかという気がしてきた。メニューに悩んだときはとりあえずそぼろ丼ということにしようかな。
明けて今日は、特に用件も予定もなかったので、のんびりと寝坊したあと、午前中に僕ひとりでプールに出掛けた。本当に、やけにアクティブな人間になったな。行ったのは以前に行って感動した50メートルプールのあるプールである。やはり長く、広く、深かった。30分ほど泳ぎ、もちろんそれなりに気持ちよかったが、最近どうも4月らへんの泳ぎはじめた頃より、泳ぐのが下手になってきている感があるのだった。この原因については、もしかすると体が絞られた結果、浮力が落ちたのではないかと睨んでいる。本当かよ、思い込んでるだけだろ、そこまで絞られてねえだろ、とも一方で思うのだが、なんかこのところ「悠々と」泳げないでいるのは事実だ。どうしたものか。別にどうもせんのんだけど。
帰宅後、焼きそばを作って食べる。休日の昼ごはんと言えば焼きそばだ。おいしい。
午後は家でのんびりと、ハリーポッターを読んだりして過した。それで第1巻をとうとう読み終えた。10日くらいかかった。ハリーの、自分はなんにも知らされてなかったけど実はすげえ奴で、ある場所に行ったら俺フィーバーだったぜ、という設定には心が躍った。たぶん俺もそうだと思う。もう35歳で、ちょっと声が掛かるのが遅い気もするが(ハグリット早く来い)、そのうちホグワーツに連れていってもらえるんだと思う。でもホグワーツは4つのクラスが敵対していて、同校の卒業生である教師たちが、あまり隠そうともせずに自分の出身クラスを贔屓し、ライバルクラスのポイントを減らしたりするので、中学の内申点制度みたいのが本当に嫌で反発ばかりしていた僕には厳しいものがありそうだとも思った。続けて明日から第2巻を読みはじめようと思う。
晩ごはんは手羽先とニラの中華スープと、昨日のそぼろの残りをきのこや玉ねぎとともに卵でとじた親子煮(の亜種)など。おいしかった。
そんな感じで、2日間それなりに単独行動もでき、かつ基本的にのんびりと過せ、いい週末だった。