意識を取り戻したら、8月ももう中旬に差し掛かろうとしているのだった。
この半月は、本当にそんな感じで過ぎた。生きてだけ、いた。
8月でプールに行ったのは一度きりで、労働終わりの夜だったのだが、普通にファミリーで賑わっていた。17時以降は利用料金が下がるし、なにより昼間よりも空くから、その時間から繰り出す作戦を取っているのだろう。プールの経営が危うくなっては困るので、かき入れ時にいくらでも稼げばいいと頭では思いつつ、どうしても、習慣としてプールエクササイズを嗜む人しかいない、人口密度の低い、統制の取れた世界が懐かしい、という気持ちを抱いてしまう。タチの悪い常連客のムーブ。もっとも、実はもうあと半月くらいの辛抱だったりする。夏は短い。
プールに行けないのは、混雑に加えて、体力が残っていないのも大きな理由で、同じ理由により筋トレもままならない日々だった。ちょうど、冷房病によるものか、首回りに疼痛のようなものがあって、腕立て伏せをすると痛みがあって、これはまずいなあと思っていたのだが、うまくできているのかなんなのか、余力のなさで筋トレをする意欲が湧かない日々が、結果として肩を安静にしたことにより、少し前に感じていたそれは癒えたようである。
筋トレはできなかったのだが、同時にろくに食べもしなかったので、鏡を見ると、意外と引き締まっている感じがあって、なんだか不思議な感じだ。ボディメイクは難しいな。やけにフンフン気張ってやっている時期、逆にプヨプヨした見た目になるケースもある。
それとこの日々のトピックスとしては、リビングのテレビが壊れたのだった。あるとき突然リモコンが反応しなくなり、ただしそれ以外の機能は問題ないので、たぶん信号を受信する部分だけの問題なのだが、なにぶん10年前くらいに買った中古品なので、まあ実際買い換え時だろうという話になり、新調することになったのだった。少し前のめりで新しいテレビを求めたのは、テレビの使い方が前と比べて変化したからで、以前どこかに書いたが、ファルマンや子どもたちは「入力切替2」でネットの映像ばかりを観て、観終えるとそのままスイッチを切るので、僕が次にテレビを点けたときに地上波が映らないじゃないか、テレビなのにテレビが映らないってどういうことだ、となり、不便を感じていた。それがいまどきの新しいテレビでは、入力切替などせずとも、リモコンにあるボタンひとつで、YouTubeなりNetflixなりが映し出せるようになり、たとえそのまま消されても、いくら頑迷で老害なおっさんであっても、リモコンの「地上」ボタンを押すくらいなら我慢できるので、新しいテレビが来て以来、わが家のテレビ事情はとても平和になった。
そんな8月上旬を経て、僕も本日から夏休みに入り、そして今年も自家用車での横浜帰省を決行する予定である。今年はいまのところ、南海トラフ警戒情報が発令されておらず、それだけで去年よりもだいぶ救いがある。その分、高速道路の混雑は多いだろうか。さらには移動日に雨の予報もあって、やはりなかなか一筋縄にはいかなそうだ。しかしそんなことも含めて、とても愉しみだ。宿泊先での計画も多数あり、いい思い出になったらいいなと思う。また帰ってきたら記録を書こうと思う。