久しぶりカラオケ

 今日の午前、ポルガが部活で3人が予定なしという、こういう状況が訪れたらぜひやろうと思っていた、カラオケ行きを決行した。岡山時代、わりとよく行っていたカラオケだったが、コロナ禍を経て、島根に住まいも変わって、すっかり疎遠になっていた。そしてその間に長女は思春期に入り、家族とカラオケに行くのを拒む年頃になってしまったのだった。それはそうだと思う。自分は中学生の頃、カラオケはおろかスーパーだって親と一緒に行かなかった。というわけで、ポルガが合法的にいない隙を狙っての、本当に久しぶりのカラオケなのだった。
 ポルガが昼過ぎには帰宅するので、それに間に合うよう、1時間半である。ちょっとタイトな気もしたが、久しぶりのカラオケにはちょうどよかったようにも思う。
 僕が最初に唄ったのは、「唇よ、熱く君を語れ」(渡辺真知子)。この歌は前から好きで、車内でよく聴いている。唄うのは初めてのように思う。伸びやかに唄えるので、喉を開くのにちょうどよかった。
 次が「ロコロコのうた」(ロコロコ・イエロー)。これは「おもひでぶぉろろぉぉん」で過去の日記を読み返す中で、これについて言及している箇所があって、去年十何年ぶりにその存在を思い出し、それ以来よく聴いているのだった。ゲームをプレイしたことはいちどもないが、利用しているサブスクの年末のまとめによると、僕が去年いちばんよくそのサービスで聴いた曲は、なにを隠そうこの歌だった。歌詞が架空の言語で、なんの意味もないのがいい。少々歌詞を間違えてもなんの問題もなく、勢いだけで愉しく歌えた。
 その次が「イケナイ太陽」(ORANGE RANGE)。なぜ唄ったかと言えば、この年末年始、去年のリアルタイム放映時はまったくノーマークで乗り遅れた「ブラッシュアップライフ」を、ファルマンとTVerで一気に観たからだ。ドラマは評判通りすごくおもしろかった。そしてこのタイミングでカラオケに行くならば、それはこの歌を唄わなければいけないだろうと思って唄った。ファルマンが「うまい」と褒めてくれたので、じゃあ本気で歌手を目指そうかなと思った。
 ここからは追悼が続く。まず「愛は勝つ」(KAN)に始まり、その次が「昴」(谷村新司)、その次が「舟歌」(八代亜紀)、そして「たそがれマイ・ラブ」(大橋純子)と、自分の順番時、4曲連続で追悼歌唱を行なった。これはあくまで真摯な気持ちで、岡山時代から行なっているのだけど、さすがにこう連続させると、逆に不謹慎な感じが少しした。
 最後に「COLORS」(宇多田ヒカル)でフィニッシュ。車内で聴いて、これを上手に唄えたら気持ちいいだろうと思い、数日前から少し練習をしていた。でもやっぱり難しい。あまり満足のいく感じにはいかなかった。
 そんな8曲。8曲と言えばけっこうな量だな。1時間半だけとは言え、メンバーが3人だし、ファルマンには2周に1回くらいしか唄わなかったし、こうなるか。カラオケは定期的に行くと、カラオケ筋のようなものがパンプアップされてゆくので(つまり今回は岡山時代に培ったそれが萎えているのを感じた)、今後はそれほど間を空けずに行きたいと思う。カラオケ筋がパンプアップされているとなにがいいのかと言えば、まあ特になにも浮かばないのだけども。