梅雨入りカラオケ週末

 カラオケに行く。2週連続の運動会が終わり、出張を済ませ、梅雨に入り、平穏な日々に戻った感がある。というわけでカラオケだ。唄ったのは順番に、「わかれうた」(中島みゆき)、「光合成希望」(西野七瀬)、「十七の夏」(桜田淳子)、「手紙~拝啓 十五の君へ~」(アンジェラ・アキ)、「デビルマンのうた」(十田敬三)、「情熱の嵐」(西城秀樹)、「キャンプだホイ」(マイク真木)、「さくらんぼ」(大塚愛)、「ラムのラブソング」(松谷祐子)という全9曲。いつものことながら、混沌としているような、僕としての一本筋が通っているような、よく判らないラインナップになった。西城秀樹は追悼歌唱。「デビルマンのうた」はアニメには思い入れがないけどCDで聴いたら愉しいので唄ってみたシリーズ。「キャンプだホイ」については後日、改めて歌唱の理由を説明する。カラオケでは毎回、なんとなく採点モードにしていて、1曲唄うごとに点数が出て、なんかしらの寸評が出るのだけど、今回はその文言がやけにおもしろかった。たぶん言い回しのバリエーションが追加されたんだと思う。「あなたの歌は言霊。宇宙にまで届きます」などと、妙にスピリチュアルなことを言ってくるので、ちょっと心配になった。担当者がちょっとそっち方面に傾いているのではないか。あと今回は、ファルマンが「これまであまり唄ってこなかった人の歌を唄おう」というコンセプトのもと、19やホワイトベリー、シャ乱Qなど、同世代特有のポイントを突いた選曲をしてきて、とても愉しかった。特にホワイトベリー(もちろん歌は「夏祭り」である)は、特技であるモノマネをしながらの歌唱であり、妻の芸達者ぶりに舌を巻いた。さらには中島みゆきの「地上の星」もモノマネ歌唱をしていたのだが、その最中に店員が注文の品を持ってやってきて(フードメニューを注文してから店員が持ってくるまでの歌唱には、誰が唄っているときに店員がやってくるかという、ロシアンルーレットのようなハラハラ感がある)、しかし強靭な精神力でやり続ける、という一幕もあり、俺の妻はすごい、と思った。
 カラオケのあとは図書館に行ったり、100均に行ったりといういつもの感じ。
 帰宅して、カラオケで微妙に食べたけど夜までは持たない腹具合だったので、昼食兼おやつみたいな感じで、ホットケーキを焼いて食べる。苺とアイスクリームを乗せて、蜂蜜まで掛けて食べた。食べる前には、ホットケーキを食べる際の作法である写真の撮影をし、心の中のインスタグラムに更新した。ホットケーキは食べるたびに、「何年振りか」と思う。そのくらいのペースで、1枚をペロリと食べるくらいでちょうどいい食べものだと思う。
 晩ごはんはお好み焼き。今日はホットプレートデイとなった。そばのモダン焼きで、豚と、海老チーズの2種類を作る。とてもおいしかった。
 明けて今日は、近場の買い物へ。冷凍食品を中心にたくさん買う。野菜が安くて嬉しい。半年前には200円もしたニラが、60円ほどで売ってたりする。ニラ以外も全体的にそんな感じだ。半年前と今と、そんなに世の中の情勢は違うだろうか。いまいちピンと来ない。半年前の大地は、そんなにもズタボロだったのか。あと今年初のとうもろこしを買った。そう言えば産地を確認しなかったが、九州だろうな。これからだんだん産地が北上してゆくのだろう。
 午後は家でのんびりと過す。のんびりと言うか、家族4人とも、特になんにもしなかった。
 晩ごはんは醤油ラーメンと炒飯。豚肩ロースのブロックで煮豚を作ったので、どちらにもたっぷりとそれを使う。おいしい。とうもろこしも食べた。ポルガが、「今年はとうもろこしがもう食べづらくない」と喜んでいた。思えば去年は前歯が整っていなかったのだった。なんだか俳句や短歌になりそうな風景だが、あいにくそういうテーマでポエムを作る思考回路はないのだった。