堪能中

 11月に入っている。それで10月について少し振り返ってみると、わりと充実して過せたように感じる。ここで言う充実とはなにかと言えば、それは結局のところ、射精の回数になってくると思う。射精の回数が多いということは、意欲が漲っているということで、生きているのが愉しく、日々が充実しているということを意味する。意味し過ぎてしまって、前にも書いたが、じゃあ老いて勃起という武器が失われたら、老病死の哀しみからどうやって自分を守ればいいのか見当もつかないほどなのだが、とりあえず現時点では喫緊の事態とはなっていないので、それについては対策を先送りにしている状況だ。政府と同じですね(切れ味の鋭い政治批判)。
 気温のアップダウンが激しく、なかなか油断できない気候が続く中、わが家の季節の変わり目のいつものパターンで、まずポルガが微妙に体調を崩し、それを他の人間がもらう流れが、この数日ふんわりと巻き起っている。ふんわりと表現したのは、どうもそれが決定的ではないからで、喉であったり洟であったり、それぞれうっすらと不具合はあるのだが、寝込むほどではぜんぜんなく、学校も行っているが、しかし本調子かと言われたら決してそうではない、みたいな状態なのだ。それが僕以外の3人に蔓延している。僕はやけになんともない。下半身も全身も元気だな。
 3日(木)は文化の日で祝日で、本日金曜日が平日、そして土日、というのが今週の世間一般の流れなのだが、なんか僕は会社の方針で金曜日もお休みということになり、ぽっかりと4連休を得ている。4連休! 今年のGWは3連休が2回だったので、単独ではGWにも打ち勝つほどの連休である。なんてったって平日の休みというのがポイントが高い。思わずはしゃいでしまって、やりたいと思っていてなかなかできずにいたことを、3日からいろいろやり出して、その結果10月からずっと続いていたインスタグラムの投稿が、途絶えてしまったほどだ。時間がたっぷりあると、逆に日々のルーティンが崩れてしまったりする。
 今朝は、子どもたちはもちろん学校なので、僕は布団の中で、子どもたちが準備して出発するのを聞いていた。子どもたちが登校なのに自分は出勤しないというのが、かなり久しぶりで、ちょっと無職時代や、不規則な出勤体制だった時期などのことを思い出してしまい、ぬくぬくと幸福感に浸るどころか、ほろ苦い気持ちになった。犬ドッグはトラウマだらけなのだ。午前中は昨晩からの作業の続きをし、昼にファルマンとふたりでうどんの昼ごはんを食べたあと、平日の休みとあらばそれをするしかあるまいよとばかりに、四季荘へと繰り出した。四季荘は、土日は熱波師が来てイベントが催されたりするようで、人も多いだろうし、なによりそういうフェスっぽい感じが好きではないので、行く気にならないが、平日ならば平穏に愉しめるだろうと考えた。行ってみて、実際どうだったかと言えば、思ったより人がいた。平日の日中でこれなのだから、週末はどうなるというのか、と思った。サウナ的には、まあこんなもんかな、という感じだった。最初に行ったときは設備に感動したが、そのインパクトが薄れてしまうと、やはりどうしたって週末のイベントであるとか、ヘビーユーザーたちの内輪受け感などが鼻について、居心地の悪さを覚えてしまう。それと、どうもやっぱり僕は、サウナそのものにそこまでの価値を見出せていないのだとも思った。
 夕方に帰宅して、晩ごはんを作ったり、作業をしたり。やりたいことがやれていて、愉しい。