GW後半の前半

 3日からのGW後半の部もそろそろ終わりを迎えようとしている。物寂しい気持ちでいっぱいだ。過ぎ去った日々を惜しみたい。過去を振り返りたい。前だけを向いて生きていきたくない。というわけで、この日々の行動を、日記として記録していこうと思う。
 3日は、5連休の初日でありながら、実はメインイベントのレジャー日だった。初日がお愉しみとしてはピークなので、あとはもう右肩下がりというか、尻すぼみである。しかし4月の中旬、「hophophop」にも書いたが、まったく読めない半月後の気象を、気にしても仕方ないと予約を申し込んだこの日程だったのだけど、結果として連休の後半は強風だったり雨だったりと大気が不安定になったので、まだ平穏な気候だった初日に行くことにして、賭けに勝った感があった。
 行ったのは雲南市にある、フォレストアドベンチャー・たたらの里である。これは最近できたという、自然の森を利用して作られたアスレチック施設で、事前に予約を入れる必要のある、(なかなかの金額の)有料の、命綱を付けて行なう、かなり本格的な所なのだった。
 画像としては、このような感じになる。
 

 山の麓に位置する森に、樹木や、その傾斜を利用して、アスレチックが作られている。基本的に、木から木へ、伝われた縄を頼りに、中空のステップなどを渡って進んでゆく。ご覧のとおり、木の高さはかなりのもので、それが山の少し登った高みにあるのだから、奥に見える駐車場などとは、別世界と言ってもいい標高である。そんなことは知るまでもなく、プレイヤーは子どもたちだけで申し込んだのだが、気の迷いで自分もやることにしたりしないで本当によかった。高所恐怖症の人間には到底耐えられない高さである。
 

 目玉はジップラインで、子どもたちが今回行なった初級者向けのコースでも、70mくらいの距離がある。ハイレベルのほうだと140mだそうで、駐車場に車を停めて、なるほどあそこがアスレチックになっているのだな、などと山を眺めていたら、視界の端から端の空中を、人がスーーーッと通り過ぎていったので驚愕した。僕がやったら気絶すると思う。
 それにしても画像が、消しゴムマジックで消してやったかのように、うちの子どもたちしか映っていない。加工はしていない。これは本当に、GWの、事前予約が必要な施設なのか。まあ実際はそれなりに人はいた。いたと言っても、3月の横浜で行ったアスレチック施設のような人出ではもちろんない。
 ちなみにやり終えた結果、子どもたちは大いに愉しんだようで、レジャーとしては大成功だった。
 翌日4日は、道の駅のキララ多伎でGWイベントをしているというので、昼過ぎに少しだけ出向いた。こちらは正真正銘、かなり混雑していた。第二駐車場までがほぼ満杯で、さすがはコロナが終息したGWだな、と感慨深かった。なんとか車を停め、施設のほうに向かうと、ちょうど高校の吹奏楽部のステージが行なわれている最中だった。高校の吹奏楽部はとても上手で、なにより若さが弾けていて、胸を鷲摑みにされるような感動があった。この感動には、たぶん親としての気持ちも混じっている。高校生を眺めるとき、もう完全に親の目線になった。親の目線で、部活をがんばった我が子たちの姿が眩しかった。
 

 そのあとは海のほうに降り、波打ち際で少しだけ遊ぶ。この画像もまた、混雑だなんて嘘っぱちじゃないかとしか思えないが、まだ海水浴の季節ではないので、まあこんなものだろう。もちろん砂浜で遊んでいる人はそれなりにいた。それなりにいたと言っても、島根県における「それなり」ではあるけれど。
 初日と2日目はだいたいこんな感じ。最初に右肩下がりと書いたが、本当にそうで、フォレストアドベンチャー、キララ多伎と来て、あとはもう本当に大してどこにも行っていない。でも生活をしていなかったわけではないので、それらの日々についても書く。しかしここでいちど記事を分けることにする。