音楽の日

 金曜の晩、ハリーポッター第3巻、アズカバンの囚人を読み終える。また10日を要した。でもその10日間の内訳は、前半の3分の2に8日、後半の3分の1を2日という感じであり、ここに来てようやく今回の僕のハリーポッター読書に火が点いた感がある。後半ぐぐぐっと引き込まれ、とても愉しかった。思えば今年はおもしろ読書体験がここまでほぼ皆無で来ていたので、久しぶりで嬉しい。感想をファルマンに向かって話したら、やっぱりしたり顔をされ憎たらしかった。次の巻からは上下の分冊となる。火が点いたとは言え、じゃあひとつの巻を読むのに半月は掛かりそうだ。しかしそんな遅いペースながら、とにもかくにも続けて読んでいるため、さすがに主要な登場人物の名前は忘れることなく読めているので、そういう意味では心地がいい。シリーズ物で、誰が誰なのか分からなくなるの、本当に不愉快だから。あの当時、毎年新刊が出るごとにみんな大騒ぎして買って読んでいたけど、こうして全巻揃ってから読むほうが絶対的に正しかった。あと今回の内容に関して、ネタバレとは無関係の感想を言うならば、箒の性能でそんなに差がつくのはスポーツとしてどうなのか、と思った。
 翌日土曜、すなわち本日からは、貴重な3連休である。3連休だからあそこへ行ってあれをしよう、という壮大な計画は特にないのだが、カラオケに行こうという話はあって、そしてそれを今日の午前に早くも実行した。数少ない予定をこんなに早くも使用してしまって大丈夫なのか。後半ダレないのか。まあ間違いなくダレる。
 唄ったのは以下の通りである。
 1曲目、槇原敬之「もう恋なんてしない」。なんとなく次カラオケに行ったとき唄おうと思ってメモしていて、でも1曲目じゃなかったな、と唄ってから思った。
 2曲目、夏川りみ「涙そうそう」。これも順番を間違えた。もっと後半にしっとり唄いたかった。あと自分が思っているよりテンポが速く、もっと溜めたかった。
 3曲目、ピンクレディー「サウスポー」。これは時事歌唱。中日ドラゴンズの応援歌の「お前」問題を受けて。もちろんそっちの替え歌の歌詞は知らないので普通に唄う。ここまでの2曲に較べ、声が伸びる感じが我ながらすごくあった。やっぱり阿久悠だな。これをまず唄えばよかった。
 4曲目、JUDY AND MARY「そばかす」。これもちょっと前にカラオケで唄おうと思ってメモしていたもの。最近ちょうど「なぜ再結成しないのか?」みたいな下世話な記事が出ていた。いまさらせんわな。
 5曲目、相内恵、ヤングフレッシュ「とんちんかんちん一休さん」。これはブログクロス連載小説「俺と涼花」で爆誕し、僕とファルマンの間だけで大ブームとなっている「わからんちんぽこどもとっちめちんぽこ」の盛り上がりを受けての歌唱。リモコンで予約入力をすると、画面上に曲名が出るのだが、それだけでそのとき鬼束ちひろを唄っていたファルマンは爆笑し、しばらく歌が中断してしまった。唄う際は、少し細川たかしのことも頭に入れつつ、気持ちよく唄った。問題の「わからんちんどもとっちめちん」の部分は、さすがに娘たちもいるため、「わからんちんふふ、とっちめちんふふ」くらいに、ぼかして唄った。
 6曲目、桜田淳子「はじめての出来事」。久しぶりの桜田淳子。唄いやすい。
 7曲目、日向坂46「キュン」。日向坂に関しては、入れ込みもせず、もちろん嫌悪もせず、とてもフラットな気持ちで眺めている。そろそろ36歳で、もういよいよ女子高生らへんがモチーフのアイドルに、心が乱されなくなったのかもしれない。そう考えるとちょっと寂しい。
 8曲目、水森亜土「ワイワイワールド」。曲そのものが愉しかったし、映像がアラレちゃんのアニメで、アラレちゃんは思っていた以上にかわいかった。なんかグッズが欲しいなとさえ思った。太縁眼鏡で紫色の髪って、すごくしゃれたデザインだな。
 9曲目、北川理恵「キラリ☆彡スター☆トゥインクルプリキュア」。子どもたちは最近もうだいぶ今年のプリキュアに対して熱が下がったので、子どもとのデュエットでもなんでもなく、ひとりで唄った。ひとつのアニメを1年間見続けるのってけっこう難しいんだな。結局ピンチになって変身して倒すだけだしな。
 10曲目、SPEED「ALIVE」。これは以前にもいちど唄った。いちど唄った歌って、間が空いていてもけっこう飽きている。それを思うと歌手ってすごい。だからあんなファンがぜんぜん求めてないアレンジをしたりするのか。前回もやったが、語り部分を「愛は生きてる。女の子のいちばんの性感帯は頭の中にある。アライブ」と言い換えるのはやった。これはちんぽこと違ってまだ子どもに意味は分からんだろうという判断。果たしてそこまでしてやる必要があるのか。
 11曲目、プッチモニ「ちょこっとLOVE」。これは本当はファルマンが入力したのだが、曲名が表示されたのを見て、そう言えばその時事があったじゃないか、と思い出して、一緒に唄わせてもらった。俺のモーニング娘。の推しは、参議院議員の比例代表候補者(公職選挙法に抵触するので伏せる)から始まり、辻になり、そして紺野で終わったのだよな、と懐かしく思った。
 12曲目、嵐「A・RA・SHI」。ジャニー喜多川氏が亡くなり、ジャニーズの歌を唄わないわけにはいかないだろうと思い、しかしなにを唄えばいいのかなかなか思い浮かばず、悩んだ末にこのセレクトとなった。間違えたような気もする。嵐を初めて唄った。サクラップの部分はファルマンにやってもらった。ところでポルガは先日学校で、嵐を知らなかったことをみんなに驚かれたそうだ。そう言えばポルガは嵐のことなんて知らないだろう。小3女子でそれって珍しいのか。いまどきそんなこともないんじゃないか。昔ほどメディアはテレビ一辺倒ではないのだし。いわゆる「変な家」じゃ、ない……よな?
 13曲目、はっぱ隊「YATTA」。終わりのときが近付いて、この曲のひとつ前、ファルマンが最後に入力したのがエキセントリック少年ボウイの「ああエキセントリック少年ボウイ」だった(日曜8時50分のあの気持ちがよみがえって切なくなった)ので、じゃあそれに対抗するにはこれだろう、ということで選曲した。これは我ながらいいセレクトだった。同じ日曜8時で、エキセントリック少年ボウイは中学時代、笑う犬は高校時代である。切なくて、明るくて、どちらにしろ十代の日々が濃密に思い出されて、大笑いしたあと涙がちょちょぎれそうになった。
 そんな感情を揺さぶられた、盛りだくさんのカラオケだった。あと1曲ちゃんとは唄わなかったが、先日「アメトーーク」で永野がやっていた「嫁に来ないか」のイントロ芸もやったりした。ファルマンがこれに異様にハマり、我が家で永野ブームが起ろうとしている。
 そのあと100均と図書館に寄って帰宅後、僕だけフィットネスジムへ繰り出し、ひと汗流す。運動がすっかり生活の中に組み込まれた。そして体の調子がいい。やんなるくらい健康だ。生きているからハッピーだ。
 晩ごはんは、ホットプレートでチーズダッカルビ(のようなもの)を調理した。なんとなくそんなものを食べたい気分だった。思ったほどチーズは伸びず、子どもたちの辛さ対策のために蓋を閉めて蒸し焼きにする直前に落とした卵はタイミングを逃して黄身が固まってしまったが、それでも美味しかった。せっかくなのでビールも飲んだ。めったに飲まなくなったビールだが、飲むとなるとわくわくするし、実際に飲むとやっぱり美味しい。別れた伴侶と今はただのいい友達(セフレ)ってこんな感じかな、という距離感。
 今夜はこれから、アズカバンの囚人の映画を観る予定がある。ぜんぜん知らなかったのだけど、ハリーポッターって実写映画化されていたらしい。それで、まあここまでの2作は別にいいので(特に1作目は2、3回観たような気がするし)、この巻からは読了後に観ていこうかな、と思った。しかしこの日記を22時までに書き終える予定だったのだけど、だいぶ押したな。どうしようかな。2時間以上あるのかな。でも明日も休みだしいいかな。やっちゃうか。