ダレない海の日連休プール

 連休2日目は、午前中は家で特に何をなすということもなく過し、初日にいきなりカラオケをやってしまったので後半ダレそうだな、という予想がぐっと現実味を帯びたのだけど、1日中そうしているわけにもやはりいかないので、昼食のざるそばを済ませたあと、すぐに買い物へと繰り出した。
 目的地はニトリ。買ったのは、10キロの米が入る米びつ、びりびりに破れてしまっていた子ども部屋のレースカーテン、ステンレスのものをネットで買ったらぜんぜんダメだったピンチハンガーという、生活臭の横溢する3点。それから家具売り場にも行って、ダイニングセットを眺める。現在、わが家は座卓で食事をしているのだけど、その座卓が微妙な高さのせいか、子どもたちの行儀がとてつもなく悪く、注意をするのだけど、毎日、毎食、同じことを注意させることに本当にイライラしてきて、一緒に食事をするのが苦痛になってきたため、ここらでひとつテーブル食卓へと回帰しようという話になった。それで、もともとの椅子は4脚とも処分してしまったので(テーブルは現在ほぼただの台として使用していた)、ベンチシートをふたつ買おうということになり、そんな目で売り場を眺めた。しかしそこまで差し迫った動機でもなかったため、家のテーブルの幅を測ってくることもしておらず、眺めただけで終わった。そのあとスーパーにも立ち寄り、帰宅。
 なんだかこうして書くと、やっぱりこの日は大したことをせずダレていたように思えるが、ニトリもスーパーも収獲としては上々で、当人としてはそこまでもったいないことをしたような感覚はない。
 晩ごはんは、別に慶事があったわけでもなんでもないが、ちらしずし。前に買ってあった混ぜるだけのやつと、干し椎茸を自前で煮詰めたものを混ぜ、海老と玉子とアボカドを乗せた。玉子は、これまでちらしずしは錦糸玉子一択だったのだけど、ちらしずしの素のパッケージでは、厚焼き玉子を賽の目に切ったものがちりばめられたりしており、ちょっとそっちのバージョンもやってみようと思い、今回はそうした。これはこれでなかなかおいしいと思った。それぞれの良さがある。
 3日目の今日は、ようやく天候が雨まじりのそれでなく、きちんと晴れたので、プールに繰り出す。プールはいよいよ本格的なシーズンに突入し、この3連休から屋外プールがオープン、という所が市内にいくつかあった。それにしても海の日にプールというのは、正しいような、外しているような、微妙な感じだと思う。どちらにせよ海の日という祝日の日取りはちょっと前のめりで、けっこうまだ梅雨が残っている年が多い。この3連休からオープンで、そしてこの3日目にようやく晴れたので、さぞや人が多いだろうと覚悟していたら、まあほどほどくらいの人の入りだった。屋内の25メートルプールと、屋外の50メートルプールがあり、ファルマンが子どもを見てくれている間、50メートルをひとりで泳ぐ。深さはなかったが、レーンが多く、しかも区切りのロープがない、とても自由で広々とした空間で、人も少なく、水は陽射しでキラキラと輝き、その贅沢さに感動した。クロールだと真下しか見えないのであまり意味がないのだが、平泳ぎでは水中空間の広大さに興奮し、背泳ぎでは光と水の気持ちよさに心酔した。とても幸せな時間だった。屋外50メートル、半端ないな。また行きたい。さすがに今後はちゃんと混むのかな。
 帰宅して昼ごはんを食べたあとは、さすがにプールあとの倦怠感もあってのんびりと過した。ファルマンはだいぶくたびれていた。わが家の体力がない人ランキング、完全に最下位が入れ替わったな。毎夏常備する栄養ドリンクも、ファルマンばかりがひたすら飲んでいる。
 晩ごはんは買って帰った焼き鳥と、大根とゆで卵の煮物、みそ汁。子どもたちの行儀が悪く、心底うんざりする。3連休中、食事の行儀と、うるさいことと、ドアを閉めないことと、出したものを片付けないこと、それらを叱ってばかりだった。それらさえ守れば別に一個も叱らないだろうに、3連休でひたすら、何度同じことで叱っても、次に叱るときには「そんなことは初めて聞いた」くらいに改善されないので、いよいよ嫌になる。