週末は、土曜日はあまりにも高温の晴天で、これはもう海へ、プールではなく海へと繰り出すチャンスなのではないか、と心がざわついた。海で泳ぐということを、したいしたいと言いながら、もう何年も踏ん切りがつかずにいて、それが可能な期間は実質的に8月初頭くらいまでだと思うので、これはもう今年あと何度あるか知れたものではない、限られたチャンスなのではないかと思った。ところが情報を探ったら、波浪注意報と高潮注意報が発令されていて、でも注意報かー、うーん、としばし思案して、結局やめた。海で泳ぐことのモチベーションは、クリスタルグラスのようにとてもセンシティブなので、ほんの少しの瑕疵で簡単に崩れてしまうのだった。したい気持ちそのものは、結晶のごとく純度が高いのだけど、しかし同時に質量的にとても微かだ。さああと約1ヶ月、今年はどうなるかな。
仕方なく土曜日はファルマンのブラウスと、売るためのスイムウエア作製に勤しんだ。おかげでどちらも目処がつく。スイムウエアに関しては、先日購入した生地で裁断した分を、すべて作り終えた。5種類の生地、それぞれ3枚分が取れたので、15枚できた。ただしそのうち1枚ずつは自分用なので、売る用は10枚ということになる。ちなみに何度も言うが、これまでに売れた枚数は1枚である。1枚売れたら、10枚作るのか。阿呆なのか。ちなみにファルマンのブラウスも、2枚できた。既に1枚できていて、当初は2枚の予定だったが、途中でいい生地を見つけて追加したので、合計3枚ということになった。それとワンピース1枚。それはこれから。
晩ごはんは、たらこスパゲッティとミネストローネ、そしてとうもろこし。あとたんぱく質が少ない気がしたので、鶏もも肉を1枚ソテーにして出した。「新しいカギ」を観ながら食べる。おいしかった。番組内で「ティーチャーを探せ」というコーナーがあり、高校の生徒の中に教師が紛れ、それを出演者が探し当てるというゲームなのだが、おもしろいなあと思いつつ、やはり騙せるのは20代半ばとかの教師ばかりで、40よりも上の教師は、おもしろ違和感要員みたいな扱いになっているさまを眺め、身につまされる部分もある。当たり前なのだけど。2年後には自分の娘も高校生なのだけども。
日曜日は、午後にゆめタウンへと繰り出し、子どもの夏用の服を何枚か買った。あとポルガが「プリクラを撮りたい」と言い出し、それも目的のひとつだったのだが、わが家としては珍しく3階に上がり、ゲームセンターコーナーへ足を踏み入れたら、その雑多な雰囲気にすっかり気圧され、当初の目的は果たせなかった。しかし帰りに、近所のスーパーマーケットに寄って、そこにはまったく流行っていないゲームコーナーがあるのだけど、そこにもいちおう今時っぽいプリクラ機が1台置いてあるので、そこで撮った。ポルガはひとりで、ファルマンとピイガはふたりで。プリクラをひとりで撮るのって、世間の人はあまりしないことのような気もするが、何を隠そう僕もファルマンも中学時代にやっているので、これは血筋というものだな、などと思った。
晩ごはんは、手羽元のさっぱり煮と、ミネストローネの残りと、長芋とたらこのサラダ。今日は「桃鉄」をしながら食べた。今年のはじめに一家でやっていた桃鉄は、しばらく休眠していたが、ちょっと前から再開している。いま30年を超えたところ。
日曜日の夜は録画した「光る君へ」を観ながら晩酌というのが、今年のとても大切な時間だというのに、とある地区の知事選を理由に放送がなく、憤懣やるかたない。知らんよ。なんでだよ。他の地区の知事選は、番組開始と同時に速報テロップが入るだけなのに、なんでなんだ。知らんがな。関係ないがな。都民だけ土曜の再放送を観ればいいだろう。
まあそんな週末でした。