カラオケとドンジャラ

 約2ヶ月ぶりのカラオケに繰り出す。8月は行かなかったか。まあ妻子は半月帰省していたもんな。その間、日記には書かなかったが、仲間とは何回行ったんだったっけかな。仲間と行くカラオケは、基本的に酒が入っているし、唄う曲も湘南乃風オンリーなので、ここに書いても仕方ないと思って書かないのだ。たぶん6万回くらいだと思う。半月で6万回か。減ったなー。
 というわけで今回唄ったのは以下の通りである。
 1曲目、高橋洋樹「摩訶不思議アドベンチャー」。言わずと知れたドラゴンボール主題歌。先ごろ単行本をはじめのほうの巻から買いはじめたのだが、歌の間に流れたアニメ映像が、ピラフ一味に捕まってギャルのパンティをもらって大猿になる、まさにそのあたりで嬉しかった。
 2曲目、倖田來未「恋のつぼみ」。倖田來未のことはもちろん好きではない。でも本人の手による歌詞が、「めちゃくちゃ好きやっちゅうねん!!」などと、あんまりにもあんまりな感じなので、逆におもしろく感じられて、唄ってみた。俺が倖田來未を唄う、というのも本人にとってはそれだけでギャグなのだが、こういうギャグって使いどころが難しい。
 3曲目、光GENJI「パラダイス銀河」。前回、ジャニー喜多川氏の追悼ということで嵐を唄ったのだが、今回も数日前にお別れの会が営まれたこともあり、ジャニーズを唄うことにした。光GENJIは僕よりも5年とかもうちょっと上の世代のアイドルで、実はあまり馴染みがない。いま思えば、錦戸脱退ということで関ジャニを唄うべきだったか。
 4曲目、MAX「GET MY LOVE!」。MAXである。俺がいま目下ファン活をしているMAXである。これも倖田來未と一緒で、それほど親しくない人とカラオケに行って、俺がおもむろにMAXを唄いはじめたとき、それがちゃんとギャグだと認識されればいいが、本当に好きなんだと捉えられ、(この人とは趣味が合わないな)と心の中で断ぜられたらたまったもんじゃない。それなら唄わなければ済む話なのだが、僕自身の中では、僕が倖田來未やMAXを唄うというギャグがツボなのだからして、なかなか諦めきれない。難しい問題である。もっとも、それほど親しくない人とカラオケに行く予定はないし、それに僕はMAXの真正のファンである。
 5曲目、少女時代「Gee」。日韓関係の悪化に関して、僕にできることはなにかと三日三晩考えて、思いついたのがこれだった。みんな心が洗われればいい。
 6曲目、財津和夫「切手のないおくりもの」。倖田來未やらMAXやら少女時代と来て、これ。なにがしたいのか。聴衆をどういう気持ちに持っていきたいのか。
 7曲目、堺正章「さらば恋人」。そうか。今日はもうここからこういう路線、しっとり唄い上げる路線でいくんだな。昭和歌謡の、地に足の着いた唄いやすさ。心地よかった。
 8曲目、Berrys工房「ファイティングポーズはダテじゃない!」。どうした。どうしたいんだ。混沌とし過ぎだろう。FNS歌謡祭か。
 9曲目、野口五郎「私鉄沿線」。またそっちに戻るのか。じゃあなぜBerrys工房を挟んだんだ。ちなみにこれにて新御三家をとりあえず唄ったことになる。昔の映像を見ると、おじさんになってからしか知らない新御三家は、本当に少女マンガの男の子のようなビジュアルで、びっくりする。特に野口五郎のギャップがすごい。
 10曲目、椎名林檎「歌舞伎町の女王」。ファルマンのお株を奪い、初めて僕が椎名林檎を唄ってみた。椎名林檎と言えばこれ。これ以外の曲もこれに聴こえる。
 11曲目、CHAGE and ASKA「SAY YES」。解散を受けての記念歌唱。「パラダイス銀河」に続いて本日ふたつめの飛鳥涼であり、その才能に改めて感服する。「尿をお茶とすり替えた人」のイメージが強いが(僕だけだろうか)、早くそんな記憶を払拭する名曲をまた作ってくれたらいい。ファルマンがちょっとCHAGEをやってくれた。
 12曲目、米津玄師「パプリカ」。カラオケには子どもたちのバージョンしかなかったのだが、僕の中では米津バージョンのつもりで唄った。米津玄師の歌い方って、けっこうこぶしをきかせる演歌調ではないかと思っている。
 以上である。前回のような、エキセントリック少年ボウイからはっぱ隊の夫婦メドレーのような感動はなかったが、思う存分に気持ちよく唄えた。しかし最近はいちども唄ってない曲を唄おうとするあまり、セレクトが変な感じになってきたな。
 カラオケのあとは少し買い物をして帰る。空には見事な入道雲が浮かんでいた。厚みのある入道雲のあんまりな白さと空の青さが、馬鹿な子のようだった。これは残暑のそれじゃないな、実はまだバリバリ夏だな、と感じた。そう言えば9月19日までは夏、という説もあった。
 午後は最近買ったドラえもんのドンジャラ(製品名は異なるのだが、もう僕の人生の中ではドンジャラで固定されている)を、子どもたちにルールを教えながら4人でやる。やっぱり4人家族と言えばドンジャラだ。まあ、俺は、ほら……、3人、だった、けどさ……。北家はいつだって空席だった、けどさ……。そんなほろ苦い少年時代のことなんかも思い出しつつ、20年以上ぶりのドンジャラはやっぱりおもしろかった。勝負ごとにやけに強いピイガが優勝し、勝負ごとにやけに弱いポルガがボロ負けという結果だった(ポルガは結局いちども上がれず、持ち点を全て失くし、ポロポロ泣いた)。またやろう。
 夕飯は手羽先の竜田揚げ。また片栗粉の衣で、好みのゴリゴリ風に仕上げる。しかしゴリゴリを深追いしすぎた結果、これはもはや若干焦げていると言うべきではないのか、というくらいになってしまった。でもおいしかった。